ハニーズバーの全店閉店について考える
2023/08/19
新宿駅や東京駅など、首都圏のJR東日本の駅構内に出店しているジューススタンドチェーン「ハニーズバー」が8月末をもって全店閉店について考える
この度 ヤフーニューストップになった、ハニーズバー全店閉店の記事に注目。
駅ナカに多く展開し 商売もうまくいっているように見えた この状態ですか なぜ閉店なのでしょうか ?
まず急激に成長できた背景にはJRが運営母体となって行っていたため立地的な獲得が早急にできたことで一気に都市部に展開を行うことができた。
しかしながら店舗の業態としての弱い部分は解消されなかったのではないでしょうか
-閉店に至る部分として考えられるのは
商品価値の 低さ
人件費の高騰
原価の高騰
客単価の低さ
売上の低迷
弊社でも ドリンクバーの 出店サポートをしており、その中で課題になるのは 単価を取るのが難しい事です。以前に関係者から聞いた情報ではハニーズバーの1店舗あたりの売り上げは300万円から500万ぐらいだと聞いており、コロナで売上は更に減少傾向であったと思われます。
-ハニーズバーの損益計算
仮に単価が 500円だと 1日 150人の客数でいくと、1か月230万・・・赤字になり、最低でも200人の客数は必要となる。
-メインターゲット
平日のビジネスタイムでの、ビジネス顧客、学生がメイン
時期的に秋から冬の寒い時期が弱く、土日に売上伸ばせることが困難
-閉店についての要因
ハニーズバーでの店頭の商品提供についても 課題があると思います
お客様が オーダーをされてから ミキサーで混ぜて提供するという単純な 商品。
自動販売機よりはひと手間も入っていますが 本格的な 搾りたてのジュースではないので なんとなく 人工的な甘みが残っている。
-体験価値を高める
どうせやるのであれば その場で搾りたてのジュースを提供 することで 単価を倍に上げることはできたかもしれません。手間暇をかけることで ファンを多く獲得することで、リピート率を高めることはできたのではないでしょうか。
-商品展開について
ジュース スタンドだけの 商品展開の限界がある
お客様は 小腹を空かしたり 健康維持のために来店をする 中で ドリンク以外の 商品展開がなかったことも 課題。例えば カットフルーツや ドライフルーツなども 一緒に置くことで 単価アップはできたかもしれません。最近流行りのフルーツ大福でも 冬場対策はできたかもしれません。
-顧客創造について
すばらしい立地で展開している部分の、その店頭でのアイディアが少なく、 立地に依存した単純な オペレーションでジュースを提供するサービスは お客様のリピーター率は繋がらず 新たな顧客創造にも至らなかったのではないでしょうか
-弊社もこの事例をもとに
弊社も 立地を 重視した コンサルティング を行っており、駅ナカ、駅ビルに出店を手掛けております。立地の良さは最大の武器であり、店頭通行量が魅力がある場所でもビジネスは簡単にはいかないということが学べたと思います。